今、オーラルヒストリー記録が大切な理由(1)

 

NOHC源です。

今、“昭和一桁生まれ“の方々が80代後半から90代後半に差し掛かっています。私の母も昭和8年生まれですが、戦前、戦中の自身の記憶はもちろん、両親や祖父母から聞かされた話を覚えています。いつも電話の向こうで「子どもの頃の話だけはよく覚えている」と笑っています。

この活動のお話をすると、「先代、先々代の話をちゃんと聞いておけばよかった…」と後悔されている方が多くいらっしゃいます。

人生の先輩方の貴重な体験談がこの世から消え去ってしまうのは、ご家族や地域の方にとってはもちろん、子どもたち、未来の人々にとっても非常に大きな損失です。

「心に残る・未来に残したい記憶 佃島・月島百景」の活動を始めたばかりの頃、月島のもんじゃ焼き屋さんのおかみさんに、活動の代表者である宮本さんと学生がインタビューをしました。当時70代で素晴らしいお声の、語り口がいかにも下町のおかみさん(ご本人は豊島区からお嫁に来られましたが)といったとても素敵な女性です。

インタビュー中、手元には地域の歴史や出来事を写真入りでまとめた書籍がありました。「うちの子どもはちょっとは経験してるけど、孫の世代になると、すっかり変わっちゃってるから昔のことはわからないでしょ。だから、孫が大きくなったらこの本を見せながら、地域のことを教えてあげないと、と思っているの」。

ところが残念なことに、その方はインタビューの4ヶ月後に亡くなってしまいました。この記録がご家族にとっても貴重なものとなりました。なるべくお元気なうちに、貴重な生活の記憶を採集することの意義を強く感じた出来事でした。

その土地に長く暮らしてきた方々の生活の記憶は、“未来の宝・地域の宝“です。皆さんの周りにもそんな宝物がたくさんあるはずです。ピンときた方はぜひご連絡ください。

また、ご家族のために、まだ見ぬ子孫のために、ご自身の、あるいは、おじいちゃん・おばあちゃん・ご両親の記憶を記録し、冊子やDVDで残しておきたいという方がいらっしゃればご相談ください。お見積もりのうえ有償での制作になりますが、収益はすべて本活動を継続するために使わせていただきます。ぜひご検討ください。

 

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源資NOHC 代表理事

投稿者プロフィール

源 資(みなもとやすし)
昭和42年(1967年)富山市生まれ。県立富山高校、明治大学卒業。ゼネコン退社後、成り行きで映像制作の世界に入りそのまま制作ディレクターとなる。2018年度より中央区における地域オーラルヒストリー記録プロジェクト「佃島・月島百景」に参画。ポケット・クリエイション代表。(一社)NOHC代表理事。中野区野方在住。

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