特別養護老人ホーム「社会福祉法人東京武尊会 東京令和館中野」様にて上映会を実施しました

2021年3月5日、中野区江古田にある特別養護老人ホーム「社会福祉法人東京武尊会 東京令和館中野」様に機会をいただき、ご利用者など約三十名の方々にオーラルヒストリー動画をご覧いただきました。

↑施設内の掲示板にチラシも貼っていただきました(左下)

当日用意した動画は、今年度、中野で収録したインタビューのうち、特にまちを歩きながら撮影したものを多めに盛り込み、さらに『月島百景』の中から数本のショートインタビューを選んだオリジナル仕様です。尺(放映時間)は43分。ちょっと長いかなと思いましたが、結果的に「短すぎず長すぎずでちょうどよかった」というご感想をいただきました。

映像を見ながら時折うなずいたり、お友達と指をさしながら話をしたり、熱心にご覧いただきました。
この施設をご利用されている方は中野近辺にお住まいの方が多いと思われますが、特に女性の方々は地方からお嫁に来た方も多くいらっしゃるようです。その点からしても、中野の想い出に限らず、その地域の様子がよくイメージできるインタビューや、全国共通の懐かしい生活風景などは、多くの方に共感していただけると感じました。

終了後、ちょこっとご挨拶をさせていただきましたが、皆様から暖かい拍手をいただきとてもうれしかったです。「私は映像に出ていた場所の近くに住んでいたの。だから懐かしいくて涙が出てきちゃった。今日はとてもうれしかった」と涙を流しながらお礼を伝えに来てくださる方もいらして、こちらも泣けてきてしまいました。
また、お部屋へ戻るまでの順番待ちの間に、故郷・岩手の思い出を話してくれる方もいらっしゃいました。「北上川の近くに住んでたから、よく土手でおままごとして遊んだの…」。その方の表情はやはりにこやかで、生き生きと輝いていました。「生活の記憶」を見たり聴いたり、話したりすることが、お年寄りの元気回復につながることを改めて実感しました。

ご担当者からは「私たちは利用者の〝能動性〟を大切にしている。ビデオで刺激を受け、楽しかった記憶を思い出したり人に話すことが非常に有意義だと感じた」とのご感想をいただき、「今後も新作を楽しみにしています」と継続的な上映機会をいただけることになりました!ありがとうございます!

この記事をご覧になった高齢者施設のご関係の皆様、ぜひ上映会の開催をご検討ください。できればプロジェクター、または、テレビ、スピーカーが完備されている場所が助かりますが、ご要望にあわせてできる限り対応いたします。

また、オーラルヒストリービデオ上映会は、地域の活力アップにもつながる。各種地域活動と連携し、「上映会&意見交換会」や「上映会&古い写真を見て思い出を語る会」などを実施すれば、住民同士の新たな繋がりを創出できると考えている。

Follow me!

源資NOHC 代表

投稿者プロフィール

源 資(みなもとやすし)
昭和42年(1967年)富山市生まれ。県立富山高校、明治大学卒業。ゼネコン退社後、成り行きで映像制作の世界に入りそのまま制作ディレクターとなる。2018年度より中央区における地域オーラルヒストリー記録プロジェクト「佃島・月島百景」に参画。ポケット・クリエイション代表。中野区野方在住。

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る